令和6年度最低賃金

10月以降、順次、適用される都道府県ごとの最低賃金の答申が出そろいました。人材流出への危機感などからか、国の目安の50円を上回る引き上げが相次ぎ、平均の引き上げ額は過去最大の51円で、全国平均の時給は1,055円となりました。

　福岡はというと941円→992円と1,000円を目前としています。（令和6年10月5日発効）

　遡ることウン十年前、私の青春時代。若さゆえかとにかく働いて賃金をもらうこと自体に喜びを感じていて最低賃金ましてやタイパなどを意識したことはなかったのですが、だいぶん長い間、巷の時給は600円台で動いていた気がします。学業の合間に入れる時間はすべてアルバイトに勤しんでいました。

　上の子がもうすぐアルバイトのできる年齢になります。先日近くのレジャー施設に行った際に会計の順番待ちに並んでいたところ、声を掛けられ顔を上げるとなんとレジが近所のお子さんでした。見違えるほど大人になって（きっと町ですれ違ってもわからないと思います）生き生きと働いていました。それに感化されたのかわが子も帰宅後、アルバイトをして家計を助けるような話をし始めました。

　2人で一緒に計算してみると時給1,000円で週3日、5時間くらいの学業優先コースでは6万円ほど。さて、この物価高のなか実際いくら手元に残すかははなはだ疑問ではありますが、その気持ちと現実的な将来を考えるきっかけがあったのはすごく嬉しかったです。いい背中を見せてくれたお隣のお姉さん、ありがとう！（N友）

令和６年度　地域別最低賃金　答申状況