
先日、とある番組で我々世代が気になっている「老後2000万円問題」に関しての特集をみました。2019年に金融庁が公表した報告書をきっかけとした言葉で、老後までに2000万円ためなければならない!と数字のみが恐怖のようにへばりついていた言葉ですが、正しく理解すると”無職の高齢者夫婦2人生活”での計算で、毎月の不足額55,000円弱を夫婦2人とも生きて30年間積み上げていった数字ということでした。今回、これを機にあたらめてこの言葉を考えるきっかけになったのでこちらに記します。皆さんが自分の場合は?と考えるきっかけになると嬉しいです。
(前提とされていること)
⓵60代から夫婦とも無職で貯金を切り崩して生きていく
まず現代で一番なさそうな前提がこれなのかなと思います。大病を患っていない限り多少働きに出ることは、健康のためにも、世代を超えた人との縁づくり・生きがいづくりのためにもメリットしかありません。自分の場合で想定しても、現役世代ほどバリバリ働かないにしろ、家で1日中夫婦2人で過ごすことはまず考えられません。
②現役世代とそん色ないレベルの暮らしをする必要がある。
最初この言葉を聞いた時は「不足しないためにはレベルを落とすということかな?夢がないなあ」と感じたのですが、考えてみるとそうとばかりも言えません。40代ですがすでに食事に行くと間違いなく食べられる量は減っていて、食べる量より楽しむ空間を買っている感じがします。旅行に行ってもその時はすごく楽しいですが次の日下手すると起き上がれません…。
我が高齢の親類も「老後は旅行にたくさん行く!」と言っておりましたが、いざその世代を迎えると特に大きな病気はなくとも外出そのものがおっくうのようです。
これは人による違いが大きいのかなと思いますが、現役世代並みの娯楽支出費用を準備する必要ないような気もします。そして、逆に言えば旅行などの体験は経済的に厳しくても、若いうちにたくさんすべきなのかもしれません。
もちろん、高齢ならではの病気療養費・介護費用に備えは必要ですし、今考えて準備していても思いもよらない出費もあるので楽観視はできません。しかし一番の得策は
「健康的な体力を維持して長く程よく働き続けること」
なんだな、と確信を持たされた内容でした。働くことができれば生涯現役!60代からの貯蓄すら可能かもしれません。長期的に健康を維持できるように何よりも頑張っていこうと思っています。(N友)
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